治安について

ここでは、外国の治安と日本との大きな違いについて書いていきます。
日本は世界の中でもとても恵まれた国だと思いますが、特にそれを感じるのが治安の面です。これだけ経済が発展していて人が多いのに安心して生活できるというのは、日本をおいて他にはないと断言できます。僕は海外で時間を過ごしていることの方が多いので、日本に帰ってくると逆に心配になってしまいます。男の人が街中で長財布を見えるようにパンツの後ろポケットに入れていたり、レストランなどで席を確保するためにバッグや、下手をすると財布を置いてトイレに行ったりする様子を見ると、大丈夫なのかなとつい心配になってしまうのです。また、普通の住宅の駐車場にいい車が停まっていて、何の柵もなく道路に面する形で置かれていると、「これが外国だったら一夜で盗まれるなあ。」と思って見てしまうのです。

このように、ほとんど犯罪の心配をせずに毎日を過ごせるというのは、心理的にとても楽でストレスがなく、日本というのはいい国だなとつくづく思います。外国にいる時は、どこにいても犯罪に遭わないように気を張っていないといけないので、心配性になりますし疲れてしまうこともあります。
ビジネスで海外に長期在住していると、そこまで気にはならなくなりますけどね。
初めて海外を訪れる方などは、事前に治安事情などをチェックして対策していった方が良いでしょう。このようなサイトは調べるとごろごろ出てきますから。

危険な国・安全な国|http://kaigairyokou.ehoh.net/contents/kikenjouhou.html

こうした治安事情というのは、人々の考え方にも大きな影響を与えると思います。たとえば、日本では銃が厳しく規制されていますし、日本人はだれもが銃が怖いもの、警察や軍隊以外は持つべきでないもの、遠い存在という感覚を持っています。しかし、外国で生活すると、良いことではありませんが銃が身近になってしまいます。ヨーロッパの先進国でも、警察や重要な役所にはマシンガンクラスの大きな銃を持った武装警官が入り口にいます。また、途上国では銀行や薬局にも散弾銃を持った警備員がいますし、ジュースなどの商品を店舗に配送するトラックにも必ず武装したガードマンが付き添っています。

個人的な体験としては、途上国のあまり治安の良くない田舎に行った時のことを思い出します。夜になると静まり返って真っ暗になり、警察も近くにいませんので、自分を守るのは自分しかいないということを否応なく気づかされます。そのような状況で、みんなが少なくとも家の中に銃を持っているということが理解できました。頼れる人がおらず、治安が悪いところでは、自分と家族を守るためには銃を持つという選択肢が普通になっているのです。もちろん、僕は絶対に銃を持ちたいとは思いませんが、外国で銃が当たり前になっている理由を理解することはできました。